こんにちは。釣りの神様です。
本日は釣りから一歩離れて、時事ネタでも書いて見たいと思います。
釣り以外興味ねーよと思われている方もいるかもしれませんが、よかったらお付き合いください!!お願いします笑
一つの思想が入るかもしれませんが、そこはご容赦ください。
あと専門家ではないので、間違った見解ならば訂正意見いただければ幸いです。
北海道地震に伴うブラックアウト
ご存知の通り、9月6日に起きた「北海道胆振東部地震」によって北海道の電力需要の大半を担う火力発電所が停止し、それに伴い電力需要と供給バランスが大きく崩れ他の火力発電所も停止。そして最悪シナリオのブラックアウト(全域停電)に陥りました。
・蓄電池技術が発展途上の今、電気はその時その時で供給と需要のバランスを取る必要があるそうです(=電気は貯められない)。
・バランスが崩れると周波数(北海道ならば50Hz)が狂い、発電機や顧客設備(電気設備、家電等)の破損に繋がります。
・よって、需要家側の需要に答えるように電力会社は発電設備の変動調整を行いバランスを保ちます(石油や原子力等、発電設備によって調整能力に差があるため、それぞれの特性に応じた組み合わせによって安定供給を担保)。
※上の図は経済産業省が作成しておりますが、それぞれの電源特性に応じてベースロード電源、ミドル電源、ピーク電源と位置づけられています。電気料金を安価に保ちつつ、安定供給も確保し、更に環境性にも配慮した最適な電源構成が各電力会社に求められているそうです。
つまり太陽光で日本全体の需要を賄うことは不可能なのです(よほど大容量の蓄電池技術が発展しない限り)。
東日本大震災以降、太陽光発電を促進する政策が当時の民主党政権が主導し、整備してきました。
マスコミもこぞって、太陽光等の再エネ電源が普及すれば原子力は要らないとある意味ミスリードするような見解を展開してきました。
技術発展途上の現在、やはりある電源を最適に組み合わせて発電・供給するしかないのはないでしょうか?
北海道電力の苦悩
北海道の全体需要は暖房等で需要が高まる冬場で500万kWを超えます。
これに対して、北海道電力の持つ設備容量は2016年度で800万kW。
ただしこの中には停止中の泊発電所(原子力)が1/4含まれていたり古い火力発電所が含まれていたりして、需給状況としてかなり厳しいものがあります。
※北海道電力は国に泊の安全性を審査してもらえるように申請を5年くらい前に出していますが、未だ審査が進展していないそうです。
北海道は陸の孤島であるために本州からの電力融通も限定的な中、北海道電力は安定供給を守るために現在ある設備をしっかり保守しながら運用したと言えます。
更に2016年度から始まった電力自由化により新電力が北海道にも押し寄せかなりの需要を北海道電力はとられてしまいました(現在進行中)。
収入が激減した中で収支も悪く、その中で身を切りながら設備のお守りもし、環境規制に対応しようとしている北海道電力の苦悩は想像を絶すると思います。
※自由化前までは、安定供給のために総括原価方式(安定供給のためにかかったコストは電気料金にて回収できる仕組み)が採用されていましたが、廃止されました。つまり北海道電力は純粋に利益さえ考えれば良い民間企業となっているはずなのです。
今後の政策対応について
ここからは思想が入ります。
上記の通り、安定的な電力を供給するためには様々な特性を持った電源を最適に構成して運用することが必要です(安定供給だけでなく、コストや、環境規制も考慮)。
昨今の政策は、安定供給は所与のものとして、安全・コスト・環境規制偏重のものとなっているのではないでしょうか?
民間企業である北海道電力にどこまで負担を強いることができるでしょうか(勿論北海道電力はこれまで長きに亘り、北海道の需要や安定供給を支えてきたプライドがあると思います。これからもその思想は捨てないと思いますが)?
原子力をどうしても動かせとは言えませんが、少なくとも安全だと思う設備はしっかり活用すべきだと思います。
今回のブラックアウトは甚大な被害を産みました。
一方で電気という当たり前だったものの大切さや、今後の電力供給体制の在り方に対しても警鐘を鳴らすなど、気付かされる点も多かったと思います。
今後、北海道電力を中心に事故検証が行われるとされていますが、大きな根本的考え方についても是非メスを入れて欲しいと思います。
私は仕事上電気系とは無縁ですが、大学時代に若干かじったことがあり、今回の記事を書かせてもらいました。一個人の意見として読んでいただければと思います。
今後も気になる時事ネタがあれば、積極的に私の考えを書いて行きたいと思います。
興味を持つところが万人受けするとは思いませんが、独り言だと思って流していただければと思います。
読んでいただき、ありがとうございました。